資産運用 といえば、
‘定期預金運用’
‘株式’
‘投資型の保険’
‘不動産’
‘FX取引’
など多種多様にありますが、
その中でも 「外貨での資産運用」 は
・カントリーリスクに備えた資産分散や
・海外旅行等に備えた資産プール
などの観点からも重要な投資の一つと言えます。
外貨運用にはどういったものがあるかというと、
・銀行等で取り扱う外貨預金
・証券会社で取り扱うFX
・外貨投資信託
・外貨建MMF
といったところでしょうか。
このなかで、
外貨預金とFXは非常に良く似た運用スタイルです。
円貨を外貨に替えて資金運用し、
株式や債券等には投資せず、
単純に金利と為替差益を狙う商品だからです。
では どちらが賢い運用方法 なのでしょう?
同じなのかそれとも違いがあるのかとても知りたいところなので、
ここでは外貨定期預金とFXについて、色々と比較してみました。
まず 「為替差損益」 ですが、これは両者とも
同一のリスクとリターンの可能性を持っているといえます。
ともに、投資を開始する時点の為替レートで外貨に替え、
投資を終了する時点の為替レートで円貨に戻すからです。
例えば、1ドル=80円で10万ドルを投資し、
1ドル=90円で円に戻した場合は、ともに
10万ドル×10円(90円-80円)=1,000,000円
の利益が両者とも得られますし、
反対に1ドル=70円で円に戻したら、
10万ドル×(-10円)(70円-80円)=-1,000,000円
の損がともに発生することになるからです。
もっとも外貨定期の場合、投資終了時(解約時)の為替レートを
預け入れる時に決めてしまう外貨定期預金もありますが、
これは為替変動のリスクを回避するため定期預金なので、
円定期預金に近い運用スタイルになってしまうため、
ここでは対象外とします。
次に 「金利」 ですが、
外貨定期預金には当然ながら金利がついています。
取り扱っている銀行のHPや店頭窓口に表示されています。
一方、
「FXは金利なんて無いのでは?」
と思っている方もいるかもしれませんが、
スワップポイント(スワップ金利とも呼ばれている)と呼ばれる
2通貨間の金利差を表しているものがあり、
円金利に比べて高い金利の外国通貨を買った場合、
その金利差が利益となるのです。
当然、1日のうちにポジションを決済してしまえば、
スワップポイントは付与されないので、
中長期的にポジションを持ち続ける場合の有効な収益源です。
代表的な銀行の外貨定期預金3ケ月ものの金利と、
スワップポイントでは定評のあるFX業者3社の
通貨別金利を調べて見ました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
| 【会社】 | 【米ドル】 | 【ユーロ】 | 【ポンド】 | 【スイスフラン】 |
| みずほ銀行 | 0.03% | 0.1% | 0.1% | 0.01% |
| 三菱東京UFJ銀行 | 0.01% | 0.1% | 0.1% | 0.01% |
| 三井住友銀行 | 0.01% | 0.1% | 0.1% | 0.01% |
| シティバンク | 0.07% | 0.14% | 0.15% | 0.01% |
| マネーパートナーズ | 0.04% | 0.23% | 0.33% | 0.00% |
| 外為オンライン | 0.17% | 0.29% | 0.44% | -0.13% |
| FXプライム | 0.04% | 0.07% | 0.22% | 0.00% |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
なお、FX各社の金利は、各社が発表している12月13日時点の
スワップポイントを用い、それぞれ
1ドル=84円、1ユーロ=111円
1ポンド=132円、1フラン=85円
で計算した値。
銀行では、流石に
外資系の銀行の金利が突出して高い のが分かります。
一方FX各社の金利は、各社別に違いはありますが、概ね
“銀行よりは高い金利を享受できる”
といって良いでしょう。
ただし、外貨定期預金は預け入れの時の金利が
投資期間が終了するまでずっと適用されますが、
FXの場合は、2通貨間の金利差に変動があれば変わってしまうので、金利が更に良くなる場合もあれば悪くなる場合もあるでしょう。
次に 「手数料」 ですが、外貨定期、FXとも、
取引するための手数料はありませんが、
外貨に替える時や円貨に戻す時の為替レートの中に
コスト負担が隠されています。
ドル建ての外貨定期の場合、
円貨を外貨に替える際は、その日の為替レート(仲値)に
1円を上乗せて外貨に替え、反対に外貨を円貨に戻す際は、
その日の為替レート(仲値)から1円を引いて円貨に
戻しています。
したがって、仮に投資開始時と投資終了時の為替レート(仲値)が
1ドル=80円 で同一だとして、10万ドルを外貨定期にする場合、
10万ドル×81円(80円+1円)=8,100,000円
の円貨が必要で、反対に外貨定期が満期を迎え、円貨に戻す場合、
10万ドル×79円(80円-1円)=7,900,000円
しか戻ってこないのです。
円貨→外貨、外貨→円貨の往復で、
1ドルあたり2円のコストは、
この低金利時代に決して安くないと思いませんか?
銀行によっては、往復2円のコストを
取引状況によって優遇する場合もありますが、それでも
往復1円数十銭のコストは間違いなくかかってしまうでしょう...。
一方、FXの場合もこのコストはありますが、
先に紹介したFX3社はドル/円の場合、
1銭〜2銭 という 破格の安さ です。
かたや2円のコストが1〜2銭ですから、
“FXの方がはるかにお得! ”
ということは言うまでもありません。
次に 「為替差損益が出た場合」 や
「利息の税金支払」 はどうでしょうか?
為替差益が出た場合は、外貨定期、FXとも
雑所得として給与等と合算のうえ総合課税となるので、
他の収入や為替差益の額によっては確定申告が必要です。
一方、金利は、外貨定期の場合
一律20%の源泉分離課税 となりますが、
FXは為替差益と同様、
雑所得として総合課税となります。
したがって、外貨定期は為替差損が出ても
金利に対する税金は払わなければなりませんが、
FXは差損と金利を合算できるので仮に金利を上回る差損が出ていれば、金利に対する税金は支払う必要がなくなる のです。
為替差益が出た場合、
外貨定期、FXとも差益と金利に税金がかかることになります。
総合課税の税率は、収入の額によって違いますが
、
それでも20%もとられないと思いますので、為替差益が出ても
為替差損が出ても、FXの方が少ない税金ですみそうです。
最後に 「保全面」 を考えて見ました。
外貨定期の場合は預金保険制度の対象外となっているので、
仮にその銀行が破綻した場合、
全額戻ってくる保障はありません。
ふた昔くらい前なら、
「銀行はつぶれないから大丈夫」
などと言えましたが、もうそんなことは言えない時代なので、
利用者側で銀行を選別する必要があります。
一方FXは、利用者から預かっている資産を、別の銀行や
信託銀行等で 信託保全して区分管理 を行なっています。
万が一FX業者が破綻しても、信託保全しているので
預けてある資金は満額戻ってきます し、更に
信託保全を行なっている銀行や信託銀行が破綻したとしても、
他の債権債務とは切り離して区分管理しているので
やはり満額戻ってきます。
二重三重の保全を考えているFX の方が、
安心して預けられると思いませんか?
ただし、
・きちんと信託保全をしていて
・安心して取引できるFX業者を見極めることが大切
そのため、その点から見ても先に紹介した3社はお勧めです。
以上、様々な観点から比較してみましたが、
外貨運用ならFXの方が賢い運用といえそうです。
更にFXには、外貨定期にはない魅力もあります。
それは “レバレッジ” です。
例えば、通常10万ドル運用しようとすれば、
1ドル=80円で計算して8,000,000円の円貨が必要です。
もちろん、レバレッジ1倍で8,000,000円で運用しても良いですが、
レバレッジを2倍にすると、
4,000,000円で10万ドルの運用ができる
という便利なしくみです。
最大だとレバレッジ25倍までできますので、
なんと10万ドルを運用するのに
円貨は320,000円だけで良いということになります。
当然ながら、レバレッジを大きくしていけばいくほど、
投資額に対するリスクもリターンも大きいものになる ので、
そこは許容できる範囲を見極める必要があります。
いずれにしても......
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